PMBOKガイドの使い方

PMBOKガイドはあくまでもプロジェクトマネジメントの知識や考え方をまとめた”ガイド”です。プロジェクトマネジメントを学び、理解するための教科書的な存在ではありますが、PMBOKガイドの特性を理解した上で活用しましょう。

 

PMBOKガイドは確かに有用なのですが、その限界もあると思われます(限界という意味は、多種多様なプロジェクトに汎用できるように記載されているので、PMBOKガイドの記載に限界があるという意味です)

 

1)あくまでガイドであり、そのままでは現場で使えない

プロジェクトの現場でPMBOKガイドを適用するには、プロジェクトに合わせたツールが必要です。PMBOKを理解した上で効率的なプロジェクトマネジメントツールを活用するというアプローチが求められるのです。ここで言及されるツールとは、PMBOKガイドに記載されていることを忠実に実行するツールという意味ではございません。

 

PMBOKガイドに記載があるツールは、現場に合わせたツールに改良(適合)させなければ、各現場で使うツールとしては不適用であり、プロジェクトメンバーからは相手にされません。PMBOKガイドを理解した上で、もっと実践的・効率的なツールが必要とされるのです。つまり、組織に合わせたツールというのも開発していく必要がございます。
それがPMBOK,ガイドで言われている”組織のプロセス資産”です。

 

2)PMBOKガイドは単一のプロジェクトをマネジメントに適用される

一般企業等では複数のプロジェクトが平行して走っており、それらを並列にチェックしたり、結果をまとめて集計してみたりすることが必要になります。企業における複数プロジェクトの管理という点に関しては、PMBOKガイドでは触れていないのです。
複数のプロジェクトが走っている状況では、そのプロジェクト一つ一つに合わせて、PMBOKガイドの良い部分を適用させる必要があります。

 

PMBOKガイドはあくまでガイドであり、実践的なツールや手段ではありません。そして、具体的な方法を示してくれるわけでもありません。組織のプロジェクトマネジメントを強化してゆくためには、PMBOKガイドとは別に便利ツールや考え方(ポリシー等)を構築していく必要があり、組織のプロセス資産がないとPMBOKガイドをスムーズに適用することは難しくなります。

 

一方で、PMBOKガイドに盛り込まれた記載内容は、世界中のプロジェクトマネジャーが役に立つと寄せられた「ノウハウや知識」です。
PMBOKガイドを基盤にプロジェクトマネジメントを学ぶのであれば、PMBOKガイドの記載内容を実践で活用しない手はありません。
PMBOKガイドに記載されていることのうち、自分のプロジェクトに有用な内容を選んで自分のプロジェクトに取り入れていくことが必要です。(これを、テーラーリングと言います)

 

社内で、プロジェクトマネジメントの教育カリキュラムを制定する、または組織・チームのプロジェクトマネジメントを強化するための具体的手段を考える時には、PMBOKガイドの体系を意識してみてください。
きっと役に立つこと間違いなしです。

 

PMBOKガイドの記載内容は、やや読みにくいかもしれません。この理由は、PMBOKガイドが多種多様なプロジェクトに汎用できるように記載されているので、記載表現に汎用性を持たせているからです。
より深く、かみ砕いてプロジェクトマネジメントの考え方を学びたい場合は、こちら⇒Rita本についてをご一読ください。有名なRita本について記載いたしました。Rita本は英語で表記されていますが、とても理解しやすい平易な英語で書かれており、また具体的にわかりやすくPMBOKガイドの内容を説明しております。

 

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